「今回のひとこと」ログ バックナンバー
2002.06〜2002.12

 

    


ゆけゆけ、川口浩♪

 その昔、「探検隊シリーズ」という超人気番組があった。世界各地の未踏の地と呼ばれるところにカメラが入り、世紀の大発見をするという、「ドキュメンタリー番組」であった。
 探検隊の隊長は、今は亡き川口浩さん。とにかく毎回、探検隊は絶体絶命の危機に瀕する。ある時は毒蛇、またある時は見たこともないような動物が、隊長めがけて襲いかかってくる。

 でも・・・

 ドキュメンタリー番組のはずなのに、川口隊長が世界で最初に大発見をするはずなのに、いつもカメラが先回りしている。
 ドキュメンタリー番組のはずなのに、演出を担当していた人がいるらしかった。
 ドキュメンタリー番組のはずなのに、いつもいいところでCMが入る。
 毒蛇も、よく見ると、何だかとてもちゃちいのである。

 この番組のあまりのおかしさに、嘉門達夫さんが「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」という歌を作り、ヒットさせたほどである。

 この「探検隊シリーズ」が、今月復活するらしい。新隊長は「ひろし」つながりで、藤岡弘さんだそうである。
 しかし、昔ヒットした番組の二番煎じばかりを製作している今のテレビって、いったい・・・。

('02/12/03) 


「子供は風の子」って、今でも言うんかな?

  最近は子供の数も減ってしまい、我が家が所属する隣組にもほとんど子供がいない。子供がきゃいきゃい騒ぎながら走り回るという風景を見るのは、皆無である。

 私が子供の頃、近所にはたくさんのちびちゃんたちがいた。
 我が家のお向かいには3人、その隣も3人、我が家の右隣には2人、その横にも2人、我が家の左隣には2人。

 そやつらのたまり場が、我が家の前の道路だったのだ。そりゃもう、やかましいのなんのって。
 笑うわ、泣くわ、怒るわ、叫ぶわ、その合間にちびちゃんたちの母上たちが、きゃいきゃい笑う。

 すごかったです、はい。

 冬になっても、ちびちゃんたちは薄着で飛び回っていた。親たちは揃って「子供は風の子やからな」と言い、ぶるぶるふるえながら子供達を見守っていた。

 今の子供って、「風の子」というより、「風邪の子」なのかな。

('02/11/19) 


炊飯器の内釜のことを
「はがま」って言いませんでした?

 この間、友達に何気なしに聞いてみた。

 「炊飯器の内釜のこと、『はがま』って言う?」
 「え〜、言わへんで。内釜は、内釜やん。はがまとは別物やで」
 「そやけど、うちは昔から、はがまって呼んでたもん」
 「そうかあ〜、普通の家では言わへんで〜

 今は、炊飯器に保温機能がついてるなんて、ごくごくあたりまえだし、内釜にごはんがくっつかないっていうのも、当然のことだ。
 でも、我が家に保温機能付きの電気炊飯器が登場したのは、私がまだ小学校に行くか行かないかの頃じゃなかったかなあ。内釜にごはんがくっつかない炊飯器を見たのは、更に後だ。

 炊飯器の内釜は結構重く、ガス炊飯器の底には足がついていた。それに、内釜にごはんがくっついてしまい、こそげ落とすのに苦労した。祖母や母は、あらかた空っぽになった内釜にお茶を入れて湿らし、ごはんをきれいに落とし、ついでにご飯入りお茶を飲み、それから改めて洗剤で洗っていた。

 母や祖母は自然に内釜のことを「はがま」と言っていたのだ。だから私は長い間、内釜のことを「はがま」だと思っていたし、はがまとは何かがわかった今でも、「はがま」と呼んでいる。

 友達が言うように、私の家は普通じゃないのでしょうか? 誰か教えて・・・。

('02/10/29) 


「責任者出てこい!」
「何言うてんねん、この泥亀!」

 私はお笑い番組が好きだ。大阪に住んでいると、全国ネットで放送されている番組以外にも、関西限定の様々なお笑い番組を見ることが出来る。
 でも一番好きなのは、私が子供の頃に体感した漫才だ。幼い頃は、大阪にある梅田花月劇場に父と足を運んだこともある。

 お腹がよじれるくらい笑ったのは、やっぱり「やすきよ」漫才だった。生で見てもテレビで見ても、本当におもしろかった。
「ふたあけて〜掃除して〜」ネタ、たまご売りの歌をやっさんが熱唱する「男の中の男」、タクシードライバーネタ、やっさんの各種スキャンダルをあげつらう自虐ネタ、どれも勢いがあり、すごくリズミカルだった。意味が良くわからなくても、2人の様子を見ているだけでも笑えた。

 やすしさんは亡くなってしまったけれど、大阪では今でも不動の人気を誇っていて、「懐かしの漫才」アンケートなどでは必ずトップである。

 やすきよと同じくらい好きだったのが、人生幸郎・生恵幸子さん夫妻の漫才である。
 彼らの漫才のテーマは「ぼやき」である。人生幸郎さんが流行歌手(この言い方も古いが)の歌の内容にぼやくというパターンが、一番多かった。そのぼやきに対して、生恵幸子さんがテンポ良くつっこむ。
 そして最後に、人生幸郎さんが叫ぶのだ。「責任者、出てこい!」。当時でももう既にかなりのご高齢だったが、迫力満点。
 だけどそれに応える幸子さんの「何言うてんねん、この泥亀!」は、更に迫力がある。場内大爆笑である。

 人生幸郎さんが亡くなって、もうずいぶんたつ。それ以来、幸子さんはすっかり泣き虫になってしまわれ、昔のVTRが映し出されるとすぐに泣き始める。

 あの頃のお笑い番組は、どれも個性と勢いがあったよなあ・・・

('02/10/18) 


ミユキ、ミユキ、服地はミユキ〜ぃ♪

  私の父は、ジャイアンツファンである。昔からそうである。今でも文句を言いながらでも、ジャイアンツを応援している。
 当然である。私の父世代の人たちは、大なり小なり「野球」に関わって成長してきたのだから。「巨人、大鵬、たまごやき」という言葉がまかりとおっていた時代なのだから。

 だから昔は、プロ野球=巨人軍だった。阪神はじめ他球団にもスター選手はいたが、比較にならなかった。なんてったって、世界のホームラン王と日本一の目立ちたがり王が、3,4番をしめたいた贅沢な時代があったのだ。その人気たるや、今のイチローなど目じゃない。

 その昔、日曜日の朝に「野球教室」という番組(もちろん日本テレビ系列)が存在した。巨人軍のスター選手たちが毎週てんこ盛りで登場するこの番組、私の父ももちろん欠かさず見ていた。
 今回の「今回のひとこと」は、その番組の冒頭で流れる歌の一部だ。御幸毛織さんというメーカーの1社提供番組だったと記憶している。
 今で言うなら、「明るいナショナル〜♪」とか、「この木何の木、気になる木〜♪」に匹敵する歌で、とにかく「ミユキ、ミユキ」と連呼する。
 CMバックでは、羊さんが走っていた。

 自慢じゃないが(自慢だが)、私、この歌、今でも歌える。

('02/09/27) 


かごかごかごを 頭に乗せて 前をよく見て
さあ歩きましょ♪

 今は「お子さま王国」である日本、テレビでは子ども向けの番組がわんさか放映されているが、私が小学生時代の子ども番組といえば、そんなにたくさんはなかった。「おかあさんといっしょ」「ひらけ!ポンキッキ(現在のポンキッキーズ)」などは、現在も続いているが、私が好きだったのは「ロンパールーム」である。

 みどり先生と数人の子ども達が出てきて、歌ったり踊ったりして楽しい時間をすごす。
 みどり先生は代替わりしていくのだが、どの先生も「みどり先生」である。キンキン夫人のうつみ宮土里さんも、この番組でみどり先生を一時務められていた。

 「かごかごかごを〜」は、歌詞の通り、かごを頭に乗せて落ちないように歩くという遊びだったと思う。他にも「ギャロップ」とか、大きなふうせんをばんばんはじく遊びとか、着せ替え遊びもあったと記憶している。

 私が何よりも好きだったのは、おやつの時間。コップの牛乳(だったと思う)を、番組に出ている子ども達が飲む。それも一気飲みである。
 私もテレビの前で真似をして飲んだ。紙で口を拭くところまで、真似していた。

 最後には、「魔法の鏡」が登場である。
「鏡よ鏡よ、鏡さん、みんなに会わせてくださいな、そうっと会わせてくださいな」という言葉とともに、みどり先生が最初に持っていた銀色の鏡が、おまじないの言葉と画面転換の間に、穴があく。そして、いろいろな子ども達の名前を先生が呼んでくれるのである。

 私の名前が呼ばれないかと、わくわくしたものだ。そしてなぜ、鏡に穴があくのか、真剣に悩んだものだった。

 ああ、懐かしい、おもひで・・・。

('02/09/11) 


てめーら人間じゃねえや、たたっきってやる!

 私の両親世代の青春スターといえば、ひばりと錦(きん)ちゃんが代表選手である。

 私の母もご多分に漏れず、美空ひばりの大ファンだった。彼女がテレビに出ると、恍惚の表情で歌に聴き入っていた。それで、「やっぱりひばりは、歌がうまいなあ・・・・」と決まってつぶやくのである。
 彼女が亡くなったとき、母は大変悲しんでいた。死後発売された全集を買い求め、暇さえあれば聞いていた。

 錦ちゃんというのは、萬屋錦之介のことである。私は、「子連れ狼」で大五郎を乳母車に乗せて押している、拝一刀(おがみいっとう)役の彼が最初の記憶なのだが、母の記憶は「ひばりの相手役、中村の錦ちゃん(彼の最初の芸名は、中村錦之介だった)」である。

 ばあちゃんがいたせいで、我が家ではよく時代劇を見ていた。「水戸黄門」「江戸を斬る」「大岡越前」という、毎週月曜午後8時の時代劇アワーはもちろんのこと、「遠山の金さん」「桃太郎侍」もはずせない番組だった。

 錦ちゃん主演の「破れ傘刀舟(とうしゅう) 悪人斬り」も、家族揃って見ていた時代劇だ。錦ちゃん演じる医者の刀舟先生が、いろいろな事件にからみ、最後には悪人をばっさばっさと斬り殺すという、おきまりのパターンである。
 悪人を斬り殺すセレモニーの前に、錦ちゃんは「てめーら人間じゃねえや、たたっきってやる!」と絶叫するのだ。彼の殺陣は、子どもの私が見てもかっこいいと思えた。

 ちなみに、私の親が選ぶ「殺陣のうまい役者」は、錦ちゃんに勝新(勝新太郎)、高橋英樹だそうである。

 最近報道されている「日ハム子会社事件」。これを見ていて、この言葉を思い出した。

('02/08/20) 


天花粉つけて真っ白けになってる子ども、
最近おるんやろか。

 私が小学生くらいの頃には、まだ家に本格的なクーラーなどはなかった。かろうじて、ウィンドファン(窓に取り付けるタイプのもの)があったくらいである。

 夏の暑さをしのぐ主要アイテムは、まだ扇風機の時代である。布団の上には寝ござを敷いて、窓は開けっ放し。うちわを片手に持ちながら眠ったものだった。
 さすがに、蚊帳はなかったけれど。

 そんな調子なので、子どもはよくあせもを作る。お風呂からあがって体を拭いたあと、首回りや脇の下など、汗をよくかく箇所に天花粉を親がはたいてくれたものだった。
 特に首回りは、天花粉重点ポイントだった。

 お祭りなどに行くと、天花粉を思いっきりはたいてもらった痕跡が、浴衣の間から見える子どもが、必ずいた。
 今はそんなん、つけへんのかなあ。

 ちなみにうちの母は、天花粉のことを、てんかふと言ってた。

 もひとつちなみに、天花粉とは、今で言うシッカロールのことである。

('02/08/06) 


ねえちゃん、レイコー1つ持ってきて。
フレッシュもつけてや。

 一昔からふた昔前、うだるような暑さの日に、汗をだらだら流しながら喫茶店に入った関西系おやじが言う、決まり文句のようなものだった。現代語に直すと、「店員さん、アイスコーヒー1つお願いします。ミルクもつけてください」となる。
 今でも使われているかは、はなはだ疑問である。

 元々の語源は、「たいコーヒー」を略して「レイコー」、「メ●ディアンミニ・フレッシュ」を略して「フレッシュ」だと思うのだが、ほんとのところは不明である。
 でもこの言葉と同じように、今では死語と化した「おやじ語」は地味に存在している。
 以前勤務していた職場にも、このおやじ語を操るおっさんが存在した。

 このおっさんは、「コピーする」と言わずに、「コピーを焼く」と言っていた。今のようにコピー機が普及する前、会社に置かれていたのは「青焼き」の機械だった。当時は確かに「焼く」と言っていたのでその名残なのだが、聞く度に「焼いたら、燃えてまう!」と私は心の中で叫んでいた。
 同様に、「ゼロックスする」というおやじも存在すると聞いたことがある。

 またこのおやじは、客先に電話番号を確認するとき、「電話番号、いくらですか」と聞いていた。電話番号は、売り物ではない。「1980円です」と答えられたら、このおやじはどう対応していただろう。

 他にも、「トイレに行っトイレ」と言うおっさんもいたなあ。

('02/07/23) 


さつま いもこ

 何年前だったか、NHK朝ドラで「鳩子の海」という作品があった。子役を演じたのが、今ダイエットで話題になっている斎藤こず恵さん。彼女はこのドラマのヒットで一躍人気者になり、しばらくはテレビにひっぱりだこ。当時日本で1番有名な子供だった。
 私はこのドラマを、たぶん時々見ていたのだと思う。斎藤こず恵さんが顔中泥だらけにしていたシーンや、海辺を大人になった鳩子(確か藤田美保子さんが演じていた。彼女は後に「Gメン75」にも出演していた)が走っていたシーンや、ぼろぼろの格好をした夏八木勲さんとかを、断片的に覚えているから。だけど、どんなストーリーだったかを全く覚えていない。

 そんな私が、唯一覚えている鳩子のセリフが、冒頭の言葉である。確か、警察官に名前を聞かれた鳩子が、こう答えたのだ。

 このセリフは未だに私の頭の中にインプットされたままで、さつまいもを見るたびに、このセリフを思い出したりするのである。
 そして未だに、「さつまいも」と言うときに、「さつま いもこ」と言ってしまうのである。さすがに今は言わないが、一時期は「じゃがいも」のことを「じゃが いもこ」とまで言っていた。

 どなたかこのドラマのストーリーを、覚えておられる方いませんか?

('02/06/28) 


家が建つ ああ家が建つ 家が建つ
僕の家じゃ ないけれど

 私が住んでいる地域は、今から3〜40年くらい前に宅地開発された地域である。同じような形の家が並ぶ住宅地なので、方向音痴の人は必ず迷う、ラビリンスな地帯なのである。
 そんなわけで、今近所は建て替えラッシュである。町内を歩くと、いつでもどこか、建て替えやら解体やらが行われている。私の家の裏通りの一軒も今、建て替え工事真っ最中である。どの家も敷地が狭いので、ほとんどの家が3階建てに変身する。裏の家もそうである。ちなみに、我が家もそうである。
 今時の家は、棟上げはあっという間である。隣の家の建て替え時などは、午前中で棟上げが終わり、午後からは大工さんたちが酒を飲んで騒いでいた。時間がかかるのは内装である。だけどそれでも、3ヶ月もあれば家は完成する。
 毎日、大工のおっちゃんの大声と、ホッチキスの音が高らかに鳴り響いているのを聞くと、つい冒頭のセリフを思い出し、声に出してしまうのだ。確か、ヘーベルハウスのCMの中で流れていたセリフだったと思う。「なるほど!ザ・ワールド」というクイズ番組を見ていた時、必ずこのCMを見た記憶があるから。

 関係ないけど「オーラス」という言葉は、この番組で覚えた。
「さあ、オーラス。恋人選び!」

('02/06/15) 


いちりとらいらい、らっきょくってすいすい、
すいかくってきゃっきゃ、きゃべつでほいっ♪

 小学生の頃に大ブレークした「まりつき歌」である。
「いちり」が「にり」「さんり」「よんり」と変わるだけのシンプルな歌。確か「ひゃくり」まではあったように思う。歌のいわれなどは、全くわからない。休み時間や放課後になると、あちこちでボールをとんとんついている音が響いていた。
 「ひゃくり」まであったということは、100パターンのボール扱いのワザが存在したのだ。足を挙げたり回したり、手を交差させたり拍手したり、ボールをついてる本人が回ったりジャンプしたり、ワザの難度は数字が上がるにつれてエスカレートする。
 変わらないのは「きゃべつでほい」だけである。「きゃべつで」でボールを2回つき、「ほい」でボールを足の間から後ろに回し、両手でボールをつかむ。スカートをはいていると、ボールはスカートの中にスポッと入り、スカートごとボールをつかむことになる。
 あんなに流行っていたのに、この歌がその後話題にならなかったのが不思議である。もしかして、地域限定の遊びだったのだろうか?

('02/06/06)