「ひーエッセイ」 バックナンバー

 

 

   

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目からうろこがぼとりと落ちる
     ★★ひーエッセイ★★     2003/11/10 発行
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第100巻 「第100巻記念号〜感謝を込めて〜」
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●みなさん、ありがとう。

 ひーエッセイ第100巻。私にとって記念すべき瞬間を迎えました。

 配信開始から約2年半。やっとたどり着いたというのが正直な気持ちです。
 いつまで続けようかとか、何を書こうかとか、具体的なことは一切考えず無鉄砲な状態でスタートした、このエッセイ。まさかここまで続くことになるとは、考えもしていなかったです。

 このエッセイは、Macky!・melma!・Pubzine・まぐまぐ・めろんぱん・メルマガ天国と6つのメルマガスタンドから配信していますが、現在約230人の方に定期購読して頂いてます。創刊して2年半も経つのに、未だにちっくりちっくりと読者が増え続けているようでして、本当にうれしい限りです。

 読んで下さる方がいたから、叱咤激励のメールを下さる方がいたから、ここまで来られたのです。本当に、本当に、みなさんありがとう。

(パソコンの前で、涙にむせんでいる、ひーであります。)

 閑話。
 メルマガスタンド「Pubzine」が、来年2月閉鎖となります。ここを通じて定期購読頂いてる約20名の皆様方、大変お手数をおかけしますが、是非他のスタンドに乗り換えて購読を続けて下さいまし。
 閑話休題。


●悩んでいました。

 守り続けていた「ほぼ週刊」という配信のペースが乱れ始めたのは、今年に入ってすぐのこと。公私ともにちょっとばたばたし、ゆっくり考えて書く時間がなかったせいもあるけれど、それ以上に深刻だったのが「違和感」だったのです。

 無鉄砲に始めたとはいえ、両親のことや会社のこと、その他身の回りに起きたことなど、当初は書きたいことが心の中に自然とわき出てきていました。ネタ切れで苦しい時もあったけれど、それでもほぼ毎週エッセイを書く時間だけは確保していました。

 でも今年に入った頃から、自分が書く文章に違和感を覚え始めたのです。
 私なりの視点で見つめた事柄を、私なりに書き綴ることをモットーとしていたはずだったのに、だんだんと妙な方向に変化しているのではないかと思えてならなかったのです。

 わかりやすい文章を書こうと心がけていたのに、何より恐れていた「私だけの世界」にずぶずぶと入り込んでいって、読者の方のことなんて二の次になっているのではないか。
 そんなに強い主義・主張を持って生きているわけではない私が、いっぱしの評論家気取りのような偉そうな文章を書いているのではないか。
 最初の頃は、もっと気楽に書いていたはずだったのに。
 自分の思いの表現方法が、もっと素直だったような気がするのに。

 そんなことを、ずーっと考えていたのです。

 せっぱ詰まった状態の時には、読者の方に「どんなエッセイを読みたいですか」というアンケートを採ろうかと考えたこともありました。
 だけど、それは違うと思った。そんなことをしたら、ひーエッセイは根本から崩れてしまうと感じました。

 昨年あたりから、とにかくこのエッセイは第100巻までは続けようと心に決めていました。その後のことを私は悩んでいました。「第100巻を迎えた後、ひーエッセイ配信をやめようか、続けようか」ということを。


●そして、しなやかに。

 100巻発行を新たなスタート点として見据えるか、ひとまず幕を下ろすか。
「ほぼ週刊」という約束の配信頻度が落ち始め、今は月に2回程度の配信になってしまっているという事実もあり、正直かなり悩みました。「やめよう」という気持ちにかなり傾いた時期もありました。

 今思えば、エッセイ配信当初に抱えていた心の中の澱みたいなものがだいぶ取れ、気持ちの整理がついたことが悩みの原因だったかもしれない。ある程度の目標だった「定期購読者200人」も何とか達成できて、少し気抜けしたことも重なって。

 そんな時、第92巻「あぁ、何だかなぁ。」を読んで下さった一読者の方からメールを頂いたのです。その方は、第25巻「風は海から」を配信した時に初めてメールを下さり、それ以降時々感想をお寄せ下さるのです。
 そのメールには、こう書かれてありました。

「ひーさんのエッセイをプリントしてファイルし始めました。読めば読むほど同感で嬉しい気持ちになっています」

 とにかくびっくりしました。「え〜っ」という声が出てしまいました。
 私のつたない文を楽しみにして下さる方がいて、そのうえプリントアウトして保存までして下さる方がいるという、すごい事実。

 この一文を読んだことが、「やっぱり続けていこう」と決心するきっかけになったと思います。そして思ったのです。「ひーエッセイのある程度の変化は、仕方ないことなんだ」って。
 なぜって、私自身も変化しているのだから。

 このエッセイは、私に様々なものをもたらしてくれました。読者の方から頂く感想メールは、本当に勉強になります。新しい出会いもあったし、仕事に結びついたこともありました。
 何よりも、自分の心の内側を見つめることの大切さを教えてくれました。

 普段の私は、様々なことに流されて生きています。ぐうたらな時間を過ごすことが何より好きだし、「まぁ、ええわ」で済ませることがいかに多いか。
 こんな私が、自分と向かい合い、言葉をたぐり寄せ、紡ぎ、文章に表すという時間をほんのひとときでも持つということは、何者にも代え難い大きな財産となっているのです。

 インターネットという世界の中でいろいろな試みをしているけれど、私の戻ってくる場所はきっとこのエッセイなのだと思います。姿は見えないけれど、エッセイを通じて私を見守って下さっている人がいる。これは私にとって、大きなパワーの源です。
 ライフワーク的なものになりつつあるのかもしれません。

 何にでも始まりがあれば、必ず終わりがあります。このエッセイも、いつか役目を終える時が来るでしょう。でもその時が来るまで、しなやかさを忘れずにマイペースで続けていこうと思っています。
 こんな私ですが、末永くおつきあい頂ければうれしいです。今後ともどうぞよろしくお願いします。