コアすぎる、話

 

   


Vol-01 「愛の嵐」

 その4 ひー流 「比較愛嵐論・思春期編」

 先週で、ひかると猛・思春期編が終了した。この思春期編で起こった主な事件は、以下の3つだと思う。

 1) 猛がバイオリン教師の崇子様から、誘惑される。
 2) ひかるが文彦の友人に、襲われる。
 3) 文彦がお花ちゃんを襲い、猛に罪をかぶせようとした。

 実は、昔の「愛の嵐」でも似たような事件が勃発するのだが、上述したものとは、だいぶ違っている。

 まず猛が誘惑されるというできごとは、昔はなかった。その代わり、お花ちゃんとおいねちゃんという2人の女性が、猛をめぐって争う場面があった。
 文彦が夜這いを仕掛けるのは変わらないのだが、昔はお花ちゃんではなく、おいねちゃんを文彦は襲う。
 今回のドラマでは、今後お花ちゃんは登場しない。でも以前は、お花ちゃんは最終回まで登場していた。

 ひかるは今回、アトリエでバイオリンを弾いている。昔はピアノだった。アトリエなどはなく、ひかるの部屋にピアノが置かれていた。このピアノを教えていたのが文彦の友人で、絹に「おばさんは、若いですね。ひかるちゃんと姉妹だと言っても通用しますよ」などと、歯の浮くようなセリフをはく。そして後日、ひかるは彼に襲われそうになる。
 この友人、ひかるを襲った後、ドラマにぷつりと登場しなくなる。どうして出てこなくなったのかというエピソードは、全くない。ちょっと不自然。

 思春期を迎えたひかるに、絹が「月経」について教えるシーンもあった。ひかるへの思慕に心乱された猛が、心を落ち着けるために、観音像を自分で彫るというシーンもあった。
 昔のドラマは、さすがに王道を行っていた。昭和9年の設定だから。

 思春期最後のシーン。思い出の海辺でキスをするという所は変わらないのだが、昔のドラマではひかるが東京の学校へ進学するというシーンはない。
 今回のドラマは、とても現代的である。昭和9年の設定なのに。

 今回と昔のドラマで大きく違うところは、昔のドラマには猛と小作人たちとのふれあいが、たくさん描かれているところである。彼の頭領としての働きに対し、小作人たちが心を開き、信頼関係がなりたっていくエピソードも盛り込まれていた。
 びっくりしたのは、その小作人(猛と一番仲の良かった)役で、若き日の笑福亭笑瓶ちゃんが出演していたのだ! 思わずビデオを巻き戻して、出演者の名前をチェックしてしまいましたぜ。

 寺の和尚さんとのふれあいも、昔の方が濃密である。昔の寺は、まるで三枝家の集会所である。和尚さんの登場回数も、とても多かった。

 それになんといっても、昔の2代目猛のギャップ! 初代と3代目とでは明らかに雰囲気が違う。似たところがない。なぜ彼だったのか。今見ても、理解に苦しむ。

 今週からスタートした、昭和17年バージョン。猛の長髪に違和感を感じている私である。


('02/07/30)